
コンスピラシー:王位争奪より《選択の幻影/Illusion of Choice》
先週Redditに貼られたWPN(ウィザーズ・プレイ・ネットワーク)からのメールによると、業績の良い数店舗を対象に、MTGアリーナが採用する『一本勝負』ドラフトを開催する店舗を募集していることが明らかになった。
訳:
『新しいフォーマットを一足先に試してみませんか?
我々は限定的に業績の良い店舗にMTGアリーナから発想を得た、新しいドラフトのフォーマット:『Quick Draft』をプレイテストする店舗を募集しています。MTGアリーナではこのフォーマットはプレイヤーから強い人気があり、あなたの店舗のプレイヤー達にも気に入ってくれることを願っています。
我々の考えはこうです、
2月中の金曜日、フライデー・ナイト・マジックで『Quick Draft』を開催してください。『Quick Draft』と通常ドラフトのルールの違いは以下の通りです。
・ゲームは一回勝負(三本勝負ではない)
・1ラウンド20分(50分ではない)
・ラウンド数は5から6(3から4ではない)
・プレイヤーは1回フリーマリガンが可能(マナの問題を軽減するため)
目的は単純です:プレイヤーにより遊ばせ、ゲームの間の待ち時間を短くします。プレイテスト後、我々はプレイヤーや店舗にアンケートを取り、MTGアリーナ同等に紙マジックでも楽しめるフォーマットかどうかか調べていきます。』
まず第一に、一本勝負の人気が高いように見えるのは、『主に参加費が大きく関わっている』という指摘がある。現在MTGアリーナでの一本勝負ドラフト(Ranked Draft)の参加費は、無課金でもデイリークエスト等で手に入れることができるゲーム内通貨の『ゴールド』で5000点分、または課金で手に入れるゲーム内通貨『ジェム』で750点分だ。(750ジェムおよそ550円ほど)
一方、普通のドラフトに似たサイドボード込みの三本勝負ドラフト(Traditional Draft)はジェムのみでしか参加できず、また1500点分と参加費が2倍となっている。おまけに一回勝負ドラフトでは3回敗北するまでゲームを続けられるところ、三本勝負ドラフトでは2回敗北すれば終了というリスクが高いものとなっている。
これらの参加のハードル差やリスク差を考えると、そもそも設計上一本勝負ドラフトに人が集まるようになっており、『一本勝負ドラフトが人気』という評価をつけるのはお門違いだという。
そのほかのコメントでは、『リアル紙ドラフトでもサイドボード用のカードをピックする意味が無くなり、ちょくちょく一方的な展開になってしまうのでは』『カードデザインが一本勝負に偏り、マジックが大きく変化することには反対する』『住み分けされ、三本勝負を塗りつぶすことにならなければ特に問題ない』『新しいことを試してみるのは称賛する』などの様々な声もみられる。
テストプレイ期間中日本の店舗でも『一本勝負ドラフト』が開催されるのかどうかは現在不明だが、実際にプレイヤーたちに良い評価を受けることができれば公式フォーマットとして採用されるかと思われる。今後の展開に注目が集まることであろう。
Wizards is going to try some in store quick drafts from r/magicTCG
訳:
『新しいフォーマットを一足先に試してみませんか?
我々は限定的に業績の良い店舗にMTGアリーナから発想を得た、新しいドラフトのフォーマット:『Quick Draft』をプレイテストする店舗を募集しています。MTGアリーナではこのフォーマットはプレイヤーから強い人気があり、あなたの店舗のプレイヤー達にも気に入ってくれることを願っています。
我々の考えはこうです、
2月中の金曜日、フライデー・ナイト・マジックで『Quick Draft』を開催してください。『Quick Draft』と通常ドラフトのルールの違いは以下の通りです。
・ゲームは一回勝負(三本勝負ではない)
・1ラウンド20分(50分ではない)
・ラウンド数は5から6(3から4ではない)
・プレイヤーは1回フリーマリガンが可能(マナの問題を軽減するため)
目的は単純です:プレイヤーにより遊ばせ、ゲームの間の待ち時間を短くします。プレイテスト後、我々はプレイヤーや店舗にアンケートを取り、MTGアリーナ同等に紙マジックでも楽しめるフォーマットかどうかか調べていきます。』
『強い人気』の表現にツッコミを入れるコミュニティ
このメールに対して、『MTGアリーナではとても好まれている(Players love this format on Arena)』という表現が引っかかるという声がコミュニティでは強く上がっている。まず第一に、一本勝負の人気が高いように見えるのは、『主に参加費が大きく関わっている』という指摘がある。現在MTGアリーナでの一本勝負ドラフト(Ranked Draft)の参加費は、無課金でもデイリークエスト等で手に入れることができるゲーム内通貨の『ゴールド』で5000点分、または課金で手に入れるゲーム内通貨『ジェム』で750点分だ。(750ジェムおよそ550円ほど)
一方、普通のドラフトに似たサイドボード込みの三本勝負ドラフト(Traditional Draft)はジェムのみでしか参加できず、また1500点分と参加費が2倍となっている。おまけに一回勝負ドラフトでは3回敗北するまでゲームを続けられるところ、三本勝負ドラフトでは2回敗北すれば終了というリスクが高いものとなっている。
これらの参加のハードル差やリスク差を考えると、そもそも設計上一本勝負ドラフトに人が集まるようになっており、『一本勝負ドラフトが人気』という評価をつけるのはお門違いだという。
そのほかのコメントでは、『リアル紙ドラフトでもサイドボード用のカードをピックする意味が無くなり、ちょくちょく一方的な展開になってしまうのでは』『カードデザインが一本勝負に偏り、マジックが大きく変化することには反対する』『住み分けされ、三本勝負を塗りつぶすことにならなければ特に問題ない』『新しいことを試してみるのは称賛する』などの様々な声もみられる。
テストプレイ期間中日本の店舗でも『一本勝負ドラフト』が開催されるのかどうかは現在不明だが、実際にプレイヤーたちに良い評価を受けることができれば公式フォーマットとして採用されるかと思われる。今後の展開に注目が集まることであろう。
コメント
コメント一覧 (2)
ただ、待機時間が短く様々なデッキと対戦できる一本勝負ドラフトは、紙の方が利点が大きいだろうし、ライト層に受けるだろうから、これからも広がっていくかも。並列が一番ですが。
仕様がどうであれアリーナの主流がBO1なのは事実であり、紙がBO3だと紙に移行する際のハードルが高いからそれを緩和するための実験ってことだろう
アリーナが流行っても紙をなくすことはないので、どうやって移行させるかがウィザーズの課題