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第7版より《対立/Opposition》

Wizards of the Coast公式スタッフ、MTGゲームデザイナーのSam Stoddard氏のTwitter上のつぶやきがコミュニティで話題を呼んでいる。

訳:『多くの『ラヴニカの献身』の分割カードは一回勝負を意識して作られた。ニッチな効果を持つ半分をデッキに入れられるため、メタゲームの中で滅多に手札で腐らないようにデザインされている。』

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《Warrant》インスタント
攻撃かブロックしているクリーチャー1体を対象としそれをオーナーのライブラリーの一番上に置く。 
《Warden》ソーサリー
飛行と警戒を持つ白と青の4/4のスフィンクス・クリーチャー・トークン1体を生成する。
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《強撃/脅威》

現在まだプレビュー中のラヴニカの献身だが、公開されている分割カードを見てみると、確かに丸い、腐らないという評価が目立つ。『腐らない』ということは三回勝負のメイン戦やサイドボードが使用されない一回勝負でより多くのデッキタイプに対して効果的に使用が期待されるということだ。

FNMなどのトーナメントマジックでは大体はサイドボード込みの三回勝負が主流だが、一回勝負に向けてデザインされた理由は『MTGアリーナ』を意識したものがあると思われる。

上記のツイートに対し、『マジックの本質がオンラインゲーム(MTGアリーナ)に引っ張られ、Hearthstoneと似たようなものになってしまうのではないか』と不安を提示したコメントに対して、Stoddard氏はこう返した。

訳:『マジックの本質が根こそぎ変わるわけではない。MTGアリーナでは一回勝負が主流であり、たとえ三回勝負での採用が適切でなくでも、これらのカードは一回勝負のゲームプレイを向上する手助けとなるはずだ。』

MTGの未来は一回勝負か三回勝負か

現在MTGアリーナでは一回勝負が強く推奨され、ランクマッチも一回勝負式しか用意されていない。一回勝負を三回勝負と比べてみると(当たり前のことだが)サイドボードが存在しないためメタゲームとデッキ構成に差が出てくる。採用したカードによっては相手のデッキに対し完全に手札で腐ってしまい、除去や打ち消しは広く対応できるカードがより好まれる傾向にある。ラヴニカの献身のスポイラーのカードを見て、一回勝負用と三回勝負用に評価を分けるプレイヤーも増えてきている。

紙のMTGもMTGアリーナを意識してデザインされていることは噂話ではなくなってきたことに加え、これから競技マジックはMTGアリーナを強く巻き込んだ展開となる予定だ。そうなってくるとMTGアリーナの競技マジックでは、いずれかは一回勝負専用デッキを組む必要がある。

サイドボードにアクセスできないためサイド後の展開を視野に入れたデッキ構成と戦略性が欠け、より運の要素に頼るゲームとなり、収録されるカードも一回勝負よりに近づき、紙のマジック、および三回勝負にも影響が出るのではないかという心配がコミュニティ一部では確かに存在している。

対する意見では、MTGアリーナから入ったプレイヤー等からは、三回勝負を遊ぶには時間がかかりすぎるという主張がある。手軽で遊びたいところに三回勝負は長すぎる、いずれはスマホ等で遊べるようになるであろうMTGアリーナを手軽に遊ぶには一回勝負のほうが良いといった等の主張だ。そのほかの主張としてはMTGアリーナのプレイヤーの多くはトーナメントプレイヤーではないため、直感的な楽しさを優先したいという点が大きいとのこと。
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ウルザズ・デスティニーより《対立/Opposition》

いずれにせよ、これからも一回勝負を意識したカードデザインは続くと思われる。と言うよりは、セットがデザインから実際に発売されていく期間を考えるともうすでにデザインされていると言ったほうが正しい。ラヴニカの献身が開発されている時-MTGアリーナが発表される1、2年前からすでに一回勝負を押していく判断に入っていたのであろう。

そうなってくると最終的には公式の対応と判断にかかっているということになる。ランクマッチなどの競技プレイ環境では一回勝負も三回勝負も両方同等に対応しているMTGアリーナが提供されると丸く収まりそうだが、実際にはそう簡単にはいかなそうだ。