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現地時間1月5~6日に行われたGPオークランド(モダン)の決勝戦、イゼットフェニックスを使用したEli Kassis選手とKCIを使用したHunter Cochran選手が優勝の座を競い合った。

まず最初にメイン戦を勝ち取ったのはKassis選手だが、突然Cochran選手は『飛行機に乗り遅れてしまう』とのことを理由にその場で投了し、突如GPオークランドは幕を閉じた。 リベンジマッチもなく、あっけなく終わってしまったことにコメンテーターは唖然とし、配信中のコメントでは不満の声が上がった。

賞金の山分けがあったのではという指摘

第一に飛行機に乗り送れそうになっていたならそれは個人の勝手で、帰ったのなら仕方ないことである。スポンサー契約がなければ勝ちを目指すことは義務ではなく視聴者にエンターテインメントを提供することだってもちろん義務ではないのだ。

それにしてもGPでは一位と二位の賞金の差は$5,000もあり、二日掛けたGPの決勝戦をあっさりと投了して帰れるのか?という問いに対し、彼らは試合事前に賞金を山分けにすることにしたのではないか?という指摘がコミュニティで上がっている。

因みに賞品の山分けについてはマジック:ザ・ギャザリング イベント規定のルール文では以下のように定めてある。
シングル・エリミネーションの最終戦と告知されているマッチにおいて、勝者と、その結果の賞品の分け方を決定することは買収には当たらない。この場合、そのテーブルのプレイヤーのうち1人はイベントを棄権することに同意しなければならない。その後、プレイヤーは最終の順位による賞品を受け取る。

例:交通費と参加資格が得られる1人枠のプロツアー予備予選での決勝で、決勝進出者2名は同意によってイベントの賞を分け合っても良いが、その同意によってマッチの結果が変化してはならない。1人がイベントから棄権し、棄権しなかったプレイヤーは交通費と参加資格を得る。その後、それ以外の賞品を同意したとおりに分け合って良い。交通費と参加資格を切り離すことはできない。
以上にある通り、マジックでは同意がある限り、賞を分け合うことには問題がないのである。もしそういう合意されたやり取りがあったならば、勝敗に関わらず投了して帰っても受け取る賞金には差がなかったため、早めの投了に納得がいくが、真相は不明である。
Riches
イクサランより《富の享楽/Revel in Riches》

盛り上がりに欠ける決勝戦トスに競技MTGの未来は

ルール上は問題ない賞品山分けやゲームトスだが、視聴者側としては不満が残るのも、また事実である。

これからマジックはMTGアリーナを筆頭としたデジタル面をより巻き込んだ競技MTGに力を入れていく方針となるわけだが、こういった盛り上がりに欠けるイベントの終末はPRやイメージとしてよくないのではないかという声も出ている。『賞金差$5000のGP最終決戦を最後まで戦う』と『スケジュール通りに帰宅できる』を天秤に掛けると一択の答えは出ないと思われるが、そこは『最後まで戦えるように公式が飛行機代や宿泊代を出すべきだった』という意見もある。

いずれにせよデジタルゲーム時代の視聴者へのPRの肝となるストリーミング配信に向けて、今後の賞品山分けやゲームトスへの裁定に変化がありそうだと噂がされている。