ConclaveTribunal
ポーランドで11月23~25日に行われたGPワルシャワ2018、Top8準々決勝でChristian Seibold氏が失格処分を受けたことが英語版マジック:ザ・ギャザリング公式サイトにて発表された。

公式サイトではヘッドジャッジのJurgen Baert氏が失格理由を語っていた。
"He was disqualified for misrepresenting the gamestate in a way that would get him an advantage. To be more exact my judgement is that he tried to gain more information from his opponent while deciding whether or not to counter a spell. Basically by first making his opponent believe that the spell was going to resolve, and when he had more information go back to consider his options"

出典:
Statement Regarding Christian Seibold Disqualification
訳:『彼(Christian Seibold氏)は不公正な手段で優位に立とうと思えるような状態にあったので失格処分となりました。 私の判断としては、彼は対戦相手の呪文を打ち消すかどうかにあたって不正に情報を引き出そうとしました。正確には、彼は対戦相手の呪文を通したように見せかけ、対戦相手から情報を得た後に打ち消すかどうかの判断に移りました。』

《議事会の裁き》が原因か

残念ながら問題となった場面の映像はなく、ヘッドジャッジの説明も、どのカードと処理が問題になったのかは語られていない。現在コミュニティではChristian Seibold氏の対戦相手だったJulien Berteaux選手がドラフトした赤白デッキにピックされ、ヘッドジャッジの発言に当てはまりそうなカードの《議事会の裁き/Conclave Tribunal》が原因でないかと推測されている。
追放する効果は戦場に出たときの誘発型能力によるものである。オーラのように唱える際に対象を選ぶのではない。
・この呪文を打ち消すかどうかの判断は、どのパーマネントを追放するか選択される前に行わなければならない。「どのパーマネントを追放しますか?」など解決後の選択に関する質問した場合、それは払拭の光が解決されるまで優先権の放棄をしたとみなされるので注意。
・逆に唱える側は唱える時点でどのパーマネントを追放するか宣言してもよい。ただし、対戦相手が何も対応をしなかった場合、その宣言通りの選択をしなければならない。


出典:MTG Wiki 払拭の光/Banishing Light
順を追って解説すると、
(1)Julien Berteaux選手は《議事会の裁き》を唱えた。
(2)Christian Seibold氏は『どのパーマネントを追放しますか?』と聞く。
(3)Julien Berteaux選手が追放するパーマネントを指定。
(4)Christian Seibold氏は解決済の《議事会の裁き》を打ち消そうとした。

上記のような流れがあったのではと推測されている。
(2)の段階では《議事会の裁き》は解決されたように受けとられ、(3)で指定されたパーマネントの情報を得て、(4)でカウンターを唱えようとしている。ヘッドジャッジの説明に一番当てはまるのではないだろうか。

GPトップ8レベルにいるプレイヤーではこのやり取りを取り間違えたといった『ミス』だとは考えにくい。よって故意に起こされた判断だと受け取り、ヘッドジャッジは失格処分を施したと思われる。

着地後の誘発能力に注意

たびたび一般プレイヤーの間でも、カードの解決・着地前に指定のカードを聞いてしまったり、面倒だからと言って解決・着地後の誘発能力を省略してしまい、問題になったことがあるのではないだろうか? 

《議事会の裁き》だけではなくライブラリから指定のカードを抜く《漂流自我/Unmoored Ego》、クリーチャーを破壊する《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》、起動型能力を封じるモダンやレガシーの《真髄の針/Pithing Needle》など、
Chupacabra
《貪欲なチュパカブラ》を唱え、解決前にカード先端を
クリーチャーに当てて除去カードのように使ってはいないだろうか?


これらの誘発能力は唱えたときではなく、解決・着地後に初めて能力でカードが指定されるため、こちらから指定を聞いてしまうと普通のカウンターはもう通らなくなったり、着地前に指定してしまうと指定前に対応して動かれてジャッジを呼ぶはめになる、といった可能性がある。意図がなくとも誤解を招き、最悪失格処分を受ける可能性がある以上、コミュニケーションとルールはしっかりと把握し、誤解のないプレイを心がけていただきたい。